「ただのいぬ。展」は、2005年9月14日(水)〜25日(日)に
世田谷文化生活情報センター 生活工房「ワークショップB」で開催されました。
小さな会場にもかかわらず、12日間で5,121人もの方にご来場いただきました。
また会場で行った「動物生命尊重の会」への募金総額は、330,950円でした。
ご来場くださった皆さまに、作家およびスタッフ一同、厚く御礼申し上げます。

※「動物生命尊重の会」代表・金木洋子さんのごあいさつはこちら
※「ただのいぬ。展」アンケート結果はこちら(PDF)


会場は連日盛況でした
9月14日(水)にスタートした「ただのいぬ。展」。はじめはいらっしゃる方の数も「やや多い」という程度でした。ところが新聞やラジオ、テレビのニュースなどで展覧会のことが次々に報じられると、来場者数はうなぎ上りに。最終日は、前日に再びテレビのニュース番組で放映されたこともあり、1日で1000人を超えそうな勢いでした。300冊用意した写真集「ただのいぬ。」(PIE BOOKS刊)も、最終日を待たずに売り切れてしまいました。

3つの部屋
会場は「ただのいぬ。の部屋」「光の部屋」「暗闇の部屋」の3つに分かれています。新しい飼い主を待つ子犬たちが居並ぶ「ただのいぬ。の部屋」を見終わると、残り2部屋のどちらを見るか選択しなければなりません。
「暗闇の部屋」に入るのをためらう方もいらっしゃいました。どちらを先に見るか(あるいは見ないか)相談するお父さんとお子さん、「今日は見る勇気がなかったけど、もう一度来て、必ず見ます。」と涙ながらにスタッフに宣言する熟年の女性・・・見た方も、結局見ることができなかった方も、この部屋の犬たちから何かをもらって帰って行かれたようです。
「暗闇の部屋」を見た後に「光の部屋」に入ると、犬たちのやすらかな表情と、新しい飼い主さんの笑顔が、一層まぶしく感じられます。「暗闇の部屋」でこらえていた感情が、この部屋に来て一気に噴き出す方も多かったようです。
新しい家族を得ることができるのは、「保護」された犬たちのたった1割。彼(彼女)らがまぶしく見えるのは、生きたくても生きられなかった9頭分の「生の輝き」をも背負っているからなのでしょうか?

撮影に協力してくれた皆さま
「光の部屋」には全部で10頭の譲渡犬と、そのご家族が登場しますが、その10家族がすべて来場してくれました(写真は吉村クマ君のご家族)。
これらのご家族を紹介してくださった「動物生命尊重の会」代表の金木さんやスタッフの皆さんも、何度も会場に足を運んでくれました。これらの皆さんの参加があったからこそ、「ただのいぬ。展」の内容に厚みと具体性が加わったのだと思います。
本当にありがとうございました。

ただの掲示板
「光の部屋」の一角には、誰もが自由に書くことのできる「ただの掲示板」を設置しました。
かわいいワンちゃんの絵、子どもたちの思い、大人たちの決意、そして、悲しい告白・・・
この掲示板には、何百という人々の強い思いが凝縮されています。最初は段ボール2枚だったものが、すぐに書き込みで一杯になってしまい、後からもう2枚追加することに。
何かの折に、この「ただの掲示板」を再び皆さんに見ていただく機会を設けたいと思います。

来場者アンケート
来場してくださった皆さんの「思い」の強さを表すものとして、アンケート回収率の高さがあります。
1,910人(全来場者の37%)もの方がアンケートに答えてくださいました。アンケートの記入欄では書ききれず、欄外や裏面にまでびっしりと感想を書いてくださる方もいらっしゃいました。これらの感想は当ホームページの「メッセージ集」に順次掲載していきます(全部掲載するまでに、もう少し時間をください。何しろ数が多いので・・・)。

トークショー
9月23日には、服部さんと漫画家の「しまおまほ」さんのトークショーが行われました。
何を隠そう、このまほサンがいなかったら「ただのいぬ。展」は存在しなかったのです。服部さんがまほサンにはじめて会った時、写真集「ただのいぬ。」をプレゼントし、その日の夕方、担当(私)がその写真集をまほサンに見せてもらった、そこからこの展覧会プロジェクトが始動したのです。
司会の小山さんを含めた3人の共通点は動物が大好きなこと。トークショーでは犬猫談義で大いに盛り上がりました。ちなみにまほサンは有名な猫派、服部さんも猫を飼っていらっしゃいます。小山さんだけ犬派!?








(吉村クマ君のご家族)






世田谷・三軒茶屋での「ただのいぬ。展」はひとまず終了しました。
が、熱意のこもったご意見や、再開催を望むメッセージが、その後も続々と届いています。写真家の服部さん、詩人の小山さんおよびスタッフ一同、そんな皆さんの声に真剣に応えていこうと、決意を新たにしています。
いつの日か、また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
そしていつの日か、人と犬たちの間に、本当の幸福が訪れることを願ってやみません。

世田谷文化生活情報センター 生活工房 長谷川 潤